生存ダイナミクス研究の体制
TARAセンターでは「先端学際領域研究センター」の設置以降、時空間生命制御、生命情報機能、総合人間科学、新物質創製、ナノロジー、マルチメディア情報等の各研究アスペクトを中心に、それぞれに独創的な先端的研究を発展させてきました。平成22年度に行われた「生命領域学際研究センター」への改組にあたっては、これらのアスペクトを一部再編しつつ、生命学際研究における分野間連携を進めるため、複数に別れていたアスペクトを1つのアスペクト「生命の応答と変換」に統合し、新たな生命科学研究を推進する学際研究拠点の形成を目指してきました。今回、平成30年4月から発足する「生存ダイナミクス研究センター」では更なる再編を通じ、筑波大学の強みでもある「代謝/免疫/循環/生殖」の各研究を互いに横断しつつ、構造生物学や最先端の光学的解析手法も導入し、個体のみならず集団レベルを含めた生命動態科学研究を推進します。この様なアプローチは、生命の生存・適応・共生・進化を支える基盤的メカニズムの解明を通じ、今後人類が持続的な発展を目指す上で必要不可欠な知見をもたらすものです。TARAセンターは従来掲げてきた3つの方針「知の深化(=独創的研究の展開)」・「知の活用(=新たな社会的価値の創出)」・「知の萌芽(=若手研究者の育成)」を重視しつつ、生命の根源を探る優れた研究成果の達成を目指し、今後も活動を継続して参ります。